夜勤の仕事の内容とは

入居型の介護施設に勤める介護職は、月に5回から7回程度の夜勤をこなします。
夜勤では、入居者の安全確保が最優先の責務となります。
夜勤の間、介護スタッフは何回も居室を巡回して居住者の様子を把握しなければなりません。
居住者の眠りを妨げないよう静かに廊下を歩き、居室の中を覗いて利用者に異常がないかチェックするのです。
利用者の顔まで覗き込む必要はありませんが、所在を確かめるだけでなくベッドから落ちていないかどうかなど安否確認するようにします。

ナースコールへの対応も重要な仕事です。
居住者の容態が急変して助けを求める時は、枕元のナースコールのボタンを押すことになっています。
ナースコールが鳴ったら、介護スタッフは速やかに居室に向かわなければなりません。
多くの場合は排泄や寝返りの介助を求めるナースコールがほとんどですが、場合によっては、喀痰吸引や蘇生措置などが必要になることもあるでしょう。
救急車を呼ぶべきかどうかを判断するのも介護スタッフの仕事です。
介護職は、看護師などの医療従事者が不在の現場で緊張感のある働き方を求められるのです。

介護職の夜勤は、原則として仮眠が認められておらず、見回りの合間も、介護スタッフは介護記録を記入したり引き継ぎの書面を整理したりするデスクワークを行います。
起床時間になったら、起床の介助のため居室に向かいます。
朝の排便の介助と朝食の準備が済んだら、日勤のスタッフに引き継ぎをして夜勤が終了するのです。